ひとり

自ら稼ぎ家事もそれなりにこなし


凝った料理も月2は作る


そんな生活は


妻と別れその後の


付き合いも終止符をうって


数年が経った頃から


ずっと続き持て余す程の自由に


ひとりで生きていけるとうぬぼれるも


澄んだ空気の月夜に


ふと寂しさが溺れるほど


満ちてく


賑やかな場所で食事しても


好きな映画を見ても


薄まりはするが消えない


寝つけぬ深夜の静けさの中


寂しくて息も出来ぬほど


人は独りでは生きられないと


何度も何度も思い知らされる