ひとり

自ら稼ぎ家事もそれなりにこなし


凝った料理も月2は作る


そんな生活は


妻と別れその後の


付き合いも終止符をうって


数年が経った頃から


ずっと続き持て余す程の自由に


ひとりで生きていけるとうぬぼれるも


澄んだ空気の月夜に


ふと寂しさが溺れるほど


満ちてく


賑やかな場所で食事しても


好きな映画を見ても


薄まりはするが消えない


寝つけぬ深夜の静けさの中


寂しくて息も出来ぬほど


人は独りでは生きられないと


何度も何度も思い知らされる

生きよ

場所も時も


親も名前すら


選べず生まれた


なのにこの先も


誰かに決められ


従い過ごす


思う様に生きられるのに…


どれだけ長く生きたかじゃない


どれだけ楽しんだかだ


自分らしく生きよ


朽ち果て灰になるまで

葛藤

水は置いておくとそのうち


腐る


船に貯められた水は腐らない


海の波が揺らしてるから



人も同じ


とどめて置けば


いずれ腐る


いじめ?妬み?違いを受け入れず


知らぬうちに腐る


魂を揺さぶり


もがき這いずり


生きてみよ


腐った者を人とは呼ばぬから